マーメイドメロディーぴちぴちピッチの曲を聴こう

昨今、女児向けアニメの楽曲が話題になる事が増えましたね。

とりわけ私が好きなのはアイカツ!でした。

アイカツ!にはゴシックなヘヴィメタルやムードたっぷりなレゲエ、果ては80年代リバイバルのようなアイドルソングまで、バラエティに富んだクオリティの高い楽曲がそろっていて、私は漠然と「女児アニ楽曲すご~い」なんて思っていました。

 

が、ある日突然思いました。待てよ、と。

本当にアイカツだけだろうか……?

アイカツ以前にも、私は女児アニメで素敵な曲に出会っていた気がする……。

そして、頭の中にぼんやりと、あるタイトルが浮かびました。

 

 

マーメイドメロディーぴちぴちピッチ…… 

 

 

マーメイドメロディーぴちぴちピッチとは

美少女ゲームのようなタイトルではありますが、2002年~2005年の女児向けコンテンツの名前です。

なかよし連載の漫画を原作とし、アニメやテレビゲームなどを展開していました。

マーメイドのお姫様である主人公やその仲間が陸で生活しながらも海の平和を守るため敵と戦う作品で、主人公たちの武器は歌(歌によって精神攻撃を与え退散させるのです)

基本的に1話に1曲は必ず歌唱パートが入るので、アイカツやプリパラに通じるものがありますね。

ともかく、その性質上ぴちぴちピッチは楽曲の数が多く、素敵な曲も沢山存在しています。

 

 ・好きな曲

そんなわけで、ぴちぴちピッチはいいぞ!と主張するために好きな楽曲を4曲ほど紹介したいと思います。

 ちなみに音楽知識は皆無なのでふんわりしてます。

 

七つの海の物語~Pearls of Mermaid~

 作詩:三井ゆきこ 作曲:林浩二

ストリングスが心地よく、なんとなく80年代アイドルソングの空気を感じさせる曲調。

優しげに歌い上げるAパートからジャン!と音が鳴って盛り上がるサビへの流れが見事。

そしてCパートとアウトロで水族館っぽいメロディー(知識の限界です、何とか察していただけるとありがたいです)が流れるんですが、これがまた海!マーメイド!って感じで可愛いんですよ。

どこかノスタルジックな歌詞もエモーショナルです。聴いてください。

 

Beautiful Wish

 作詩:三井ゆきこ 作曲:延近輝之

ハープっぽい幻想的な伴奏に合わせ、囁くように歌い上げられられる楽曲。

入りのオルゴールの音色がとても美しくすっと心に入ってきます。

ところで、これを歌う星羅というキャラは、物語終盤まで実体を持たないという少し特殊な立ち位置のキャラです。

主人公はそんな星羅の真珠に毎夜語り掛けているのですが、その時に流れるBGM、なんだと思いますか? そう、主題歌のオルゴールアレンジ。

オルゴール=星羅と刷り込まれている女児は、この曲聴くとイントロで泣いちゃいます。エモーショナルですね。

サビではメロディーに重みが加わりますが、これがまたドラマチックな雰囲気を盛り上げています。

あと喜多村英梨さんの歌が上手い。

※公式youtubeが無かったためamazonを紹介。上記2曲、商品ページから視聴ができます。 

 

 「黒の協奏曲~concerto~

 作詩:三井ゆきこ 作曲:延近輝之

どこか百合百合しいブラックビューティーシスターズなる敵が歌う曲。

 味方陣営が明るく伸びやかな楽曲を歌う一方で、敵陣営の楽曲は不協和音的なメロディーが組み込まれているものが多いです。

こちら黒の協奏曲~concerto~も前奏から不安を煽るようなメロディが特徴的で、一発であっ敵の曲だ!と分かるのが凄い。

区切るように差し込まれるクラップやせわしないピアノの音、ダークな歌詞によって生まれる怪しさが良いですよね。

インストだけだと忙しなく聴きづらくも感じそうな曲ですが、歌い上げるブラックビューティーシスターズの美しいハモリと合わさると最強にかっこいい楽曲になります。まさに協奏曲。

ちなみに自分の周りで一番人気が高い曲も黒の協奏曲~concerto~でした。

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 「蝶と花のセレナーデ

 作詩:三井ゆきこ 作曲:土谷知幸

蘭花(ランファ)というチャイナ服ガールの敵が歌うオリエンタルな曲。

爪弾かれた琴のような艶やかな出だしでまずぎゅっと心を掴まれます。

 楽曲全体はインド風のエスニックな旋律が和楽器で装飾されている感じ。とにかく聴いていて飽きない。

蘭花は12人の小さな分身を繰り出し歌うキャラでもあるので、この多種が混合されたような音がイメージぴったりだったりする。

そしてこの楽曲は歌詞も秀逸。作詩は上で紹介した3曲と同じく三井ゆきこ氏が担当しているのですが、蘭花というキャラが他にない属性の持ち主なためか、この曲の作詩は一際個性的です。

だって、歌い出しが「月夜に咲いた蘭花(はな)の香りはかぐわしく…」ですよ。もうオシャン。東洋の神秘。

続く歌詞たちにも「下弦の月」「竪琴」「私にかしずく可愛い僕(しもべ)」「羽衣」「優美なるセレナーデ」など、女児がなんかかっこいい!と思うような、フレーズが的確に散りばめられています。好き。

やっとアンパンマンを脱したような子供が初めて聴いたオリエンタルな楽曲。

好きなぴっちの曲は沢山ありますが、原体験ということもあり、この蝶と花のセレナーデは特に思い出深いです。

蘭花ちゃん好きだ……。

同アルバム収録のテクノロックっぽい楽曲「暗黒の翼」もおすすめ。

 

 ・締めの文章

そんなわけで紹介は以上です。

本当は紹介した以外にも「Ever Blue」「水色の旋律」「Piece of Love」「Legend of Mermaid」「希望の鐘音 〜Love goes on〜」などなど聴いてほしい曲は沢山あるのですが、書き始めたら止まらなくなってしまうので……。

これを書くにあたり久々に色々聴けて楽しかったです。

そして浮かんだ結論は「ぴちぴちピッチやっぱり好き!!」でした。

どの曲もとにかくパワフルかつ可愛い&カッコイイんですよ!

大人が全力で女児を楽しませようとしてくるのが分かる。大好き。

 

どうかこれを見た人が、ぴっちを思い出したり興味を持ったりして、素晴らしい楽曲たちを聴いてくれますようにと願いながらそれっぽく締めようと思います。

 ぴちぴちピッチはいいぞ!

ではでは!